昨今、我が国はどの地域を見ても高齢者人口が増加する状況で、岩手県も例外ではありません。加齢に伴って骨が脆くなる(骨粗鬆症)、筋力が低下するなどに起因して転倒骨折を起こしてしまい入院加療後もリハビリが必要な方、あるいは脳出血や脳梗塞の後遺症で麻痺や言語障害が残り機能回復が求められる方、誤嚥性肺炎やその他の疾患で臥床が長くなり体力の低下、食事摂取に支障が出ている方、加齢や疾病等により、認知機能が低下し在宅生活が困難となっている方などが身近におられるのではないでしょうか。このような方々を支援すると同時にご家族の負担軽減を図ることを目的にケアセンター南昌は医療福祉多機能施設として2013年2月、矢幅駅西口に開設されました。
当センター内には多くの事業所があり、各事業所は利用される方々の生活の質向上に少しでも貢献できればと念じながら業務を実施しており、ご本人やご家族にとって身近な存在であり、利用してよかったと感じてもらえるものと確信しております。例えば、1)在宅での生活を続けるため、日帰りの通所サービスを利用し現存の心身機能の維持・向上を図りたい方、2)家族の介護負担を少しでも軽減できるよう短期間あるいは長期にわたり入所(宿泊)による支援が必要な方、3)在宅で生活しながらも訪問を受けて医療や看護、リハビリテーションを希望する方、あるいは介護、入浴の介助が必要な方、4)外来通院により疾病の相談・治療や入院加療後の経過観察や健康管理が必要な方、5)高齢家族の医療や介護支援に関し相談にのって欲しい方、など皆様方のニーズに合わせたサービスを提供しております。医療や福祉の領域で優れた専門性を有するスタッフがそれぞれの能力を発揮しながら有機的な連携総体として利用される方々のお役に立てるよう努力しております。
もう一つ特筆すべきことがあります。働く保護者の方々を応援するため乳幼児をおあずかりする「こども園」がセンター内にあります。各家庭での育児方針を尊重しながらも、お子様一人ひとりがのびのびと個性を発揮し、センター内事業所との幼老交流を通じて心の優しさを涵養できる教育を実践しております。
各事業所の詳しい業務内容はこのホームページからもご覧になれますが、センター内に各領域に精通した職員が常駐しておりますので遠慮なくお問い合わせください。
ケアセンター南昌がこの地域の皆様にとって医療や介護の中核拠点としての機能を発揮し、先導的施設となれるよう引き続き皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げ、センター長の挨拶に代えさせていただきます。
センター長 吉岡尚文